世界大百科事典(旧版)内の《斎諧俗談》の言及
【豆蔵】より
…滑稽な身ぶりや口上で手品や曲芸をし,銭を乞うた大道芸人をいう。《嬉遊笑覧》に,〈放下師を今は豆蔵といふ,《斎諧俗談(さいかいぞくだん)》といふ物に,貞享元禄(1684‐1704)の頃,摂津国に一人の乞士あり名を豆蔵といふ,市中に出て常に重きものをささげて銭を乞ふ……〉とあり,大坂市中で豆蔵という者が腹の上に臼を置いて餅をつかせたり,鎗(やり)を鼻の先に立てるなどの曲芸をして人気があったらしい。これ以後ほかの者も豆蔵の名を使うようになり,芸の名称としても用いられた。…
※「《斎諧俗談》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」