世界大百科事典(旧版)内の《断崖》の言及
【ゴンチャロフ】より
…農奴制批判の意義を指摘されて,作者の名を一躍高からしめる代表作となった。第3の長編《断崖》(1869)は,ニヒリストを戯画化し,また長期の執筆による構成の不統一をきたしたため,不評を被った。後に作者は《平凡物語》《オブローモフ》《断崖》の三部作の内的関連を強調し,農奴解放前のロシア生活の〈夢〉と〈覚醒〉の情景を表現したものと述懐している。…
※「《断崖》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」