《新音楽》(読み)しんおんがく

世界大百科事典(旧版)内の《新音楽》の言及

【カッチーニ】より

…イタリアの作曲家兼歌手。フィレンツェのバルディ伯邸に集まり,史上初のオペラを模索,共作した新音楽運動の推進者の一人。とりわけ通奏低音つきの単声のアリアとマドリガルを収録した歌曲集《新音楽》(1602)は,17世紀初頭に起こった新しいモノディ様式の確立を代表する作品として音楽史に画期的な意義をもつ。…

【発声】より

… 解剖学的研究が進められるようになったルネサンス期,16世紀中ごろ発声そのものに関心が向けられるようになった。カッチーニが歌曲集《新音楽》(1602)の序文で述べた声楽技法はベル・カントの先駆けをなすものであった。17~18世紀のバロック音楽の特徴である即興性,装飾性は,奏法上での自由度を求めるソルフェージュや装飾法に関する手引書を生みだした。…

※「《新音楽》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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