《明日の田園都市》(読み)あすのでんえんとし

世界大百科事典(旧版)内の《明日の田園都市》の言及

【田園都市】より

…イギリスの社会改良家E.ハワードは1898年に発表した《明日――社会改革への平和的進路》(1903年《明日の田園都市》と改題)のなかで,産業革命以降の都市労働者の悲惨な労働・居住環境を改善するため,都市および農村の魅力を併せもち,均衡のとれた社会の形成を目指す田園都市構想を提案して非常な注目を浴びた。ハワードの田園都市提案は次の三大特色をもっている。…

【都市計画】より

…エッセンの製鉄工場が開発したいくつかのクルップ・コロニー(1865‐ ),キャドバリーGeorge Cadbury(1839‐1922)のボーンビルBournville(1895),リーバWilliam Hesketh Lever(1851‐1925)のポート・サンライトPort Sunlight(1887)などは有名である。E.ハワードは1898年《明日の田園都市》を出版して田園都市garden cityの理想を説いた。この提案は,都市と農村の結合,土地の公有,人口規模の制限,開発利益の社会還元,自給自足,住民の自由と協力など,多くの特色をもつものであった。…

【ハワード】より

…滞米中に,F.L.オルムステッドが計画した田園都市リバーサイドから影響を受けたものと思われ,1876年帰国後,速記者兼田園都市啓発家となった。さらにE.ベラミーらのユートピア思想から啓発を受けて都市と田園の各利点を統合した理想都市を構想し,それを《明日――真の改革に至る平和な道》(1898)と題して発表(1902年に《明日の田園都市》と改題,再刊。同表題の邦訳,1968)。…

※「《明日の田園都市》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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