《時代閉塞の現状》(読み)じだいへいそくのげんじょう

世界大百科事典(旧版)内の《時代閉塞の現状》の言及

【石川啄木】より

…その衝撃から生活を人生の第一義と考えるようになり,その立場による評論や短歌を制作していった。続いて起こった大逆事件を契機に,貧しい生活の出口を社会主義に求め,《時代閉塞の現状》(1913刊)等を書いて尖鋭な社会批判を示す一方,短歌をば,現実を改変できない者の悲しい代償行為とみなすにいたった。《一握の砂》(1910)と《悲しき玩具》(1912)にまとめられたその短歌は,冷笑的諧謔性や深い哀傷感をもって日常の感情を率直に歌い,歌壇に画期の新風を呼んだ。…

※「《時代閉塞の現状》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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