世界大百科事典(旧版)内の《景気循環》の言及
【制度学派】より
…このように実践的方向をめざしたコモンズ流の制度主義は,ニューディールをはじめとする経済改革の運動に大きな役割を果たした。 またミッチェルは,たとえば《景気循環》(1927)において,諸価格の循環的調整過程を貨幣経済の進化過程としてとらえ,経済データの組織的収集にもとづく数量的経済学をおしすすめた。その数量分析が制度主義的とみなされるのは,ミッチェルにおいても,産業industryと営利企業business,あるいは財生産making goodsと金もうけmaking moneyの区別というベブレン流の制度理解があったからである。…
※「《景気循環》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」