《暦象考成後編》(読み)れきしょうこうせいこうへん

世界大百科事典(旧版)内の《暦象考成後編》の言及

【寛政暦】より

…やがて大坂の麻田一門の名声が高くなると,幕府は95年麻田門下の俊秀高橋至時を天文方に登用し,同門の間(はざま)重富に協力させて改暦に当たらせた。至時は西洋天文学の漢訳本である《暦象考成後編》を参酌し,97年に早くも新暦案を完成,《暦法新書》8巻とし,土御門泰栄に献じた。泰栄はこれを上奏し,翌年より実施された。…

【ケーグラー】より

…ドイツの有名なインゴルシュタット大学で数学を教えたことがあり,中国では布教のあいだに中国暦の編纂にあたり,25年(雍正3)からは欽天監監正となって,暦計算の指導的位置についた。当時の中国暦である時憲書は《暦象考成》によって計算されていたが,彼はその不備を補うため42年(乾隆7)に《暦象考成後編》を完成した。この書は中国で初めてケプラーの楕円説を採用したもので,日本では江戸時代に大坂の天文学者麻田剛立がこの書を研究した。…

※「《暦象考成後編》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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