《東京新繁昌記》(読み)とうきょうしんはんじじょうき

世界大百科事典(旧版)内の《東京新繁昌記》の言及

【繁昌記】より

…《江戸繁昌記》に触発された類作には,棕隠の《都繁昌記》(1837),田中金峰の《大坂繁昌詩》(1862)があるが,その系譜を正統にうけついだものとしては,成島柳北の《柳橋(りゆうきよう)新誌》をあげるべきだろう。幕末から維新期にかけての花街風俗の変遷を活写したこの《柳橋新誌》を中継点として,〈繁昌記物〉は,服部撫松(はつとりぶしよう)の傑作《東京新繁昌記》(1874‐76)が出るに及んで最盛期を迎えることになった。それらの作品はいずれも,文明開化の粧いをこらした都市の風俗を,古風な漢文体で描いたところから生まれる滑稽感に特色がある。…

※「《東京新繁昌記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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