《松前追分》(読み)まつまえおいわけ

世界大百科事典(旧版)内の《松前追分》の言及

【追分節】より

…現行の《信濃追分》の原調である。これが越後に伝わって《越後追分》となり,さらに日本海沿岸を北上して,その間に《酒田追分》(山形県),《本荘(ほんじよう)追分》(秋田県)など各種の節回しの追分節を生み,ついに天保(1830‐44)のころに北海道に定着して《松前追分》《江差追分》となった。一説には天明(1781‐89)のころ,越後新津生れの松崎謙良という検校が,北海道へ渡って歌いはじめた《謙良(けんりよう)節》(越後松坂くずし)を南部(青森,岩手)から来た座頭佐の市が歌ったものが,間接に《江差追分》の源流になったともいうが疑わしい。…

※「《松前追分》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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