《校本万葉集》(読み)こうほんまんようしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《校本万葉集》の言及

【万葉集】より

…明治以降では近世国学者の仕事をうけついで木村正辞(まさこと),井上通泰,折口信夫,山田孝雄(よしお),佐佐木信綱,斎藤茂吉,窪田空穂(うつぼ),武田祐吉,土屋文明,沢瀉(おもだか)久孝らによって研究が進展させられ,現在に至っている。またこの間における佐佐木信綱らによる《校本万葉集》(1924‐25),正宗敦夫《万葉集総索引》(1929‐31)の完成,橋本進吉による〈上代特殊仮名遣い〉の発見は万葉学の精密化に大きく寄与するものといえよう。《万葉集》にもとづく歌風は勅撰和歌集の盛期にはほとんど敬遠されており,わずかに鎌倉将軍源実朝により万葉調の歌若干がよまれたくらいだが,近世には上記国学者たちがそれを〈ますらおぶり〉として称揚,歌作した。…

※「《校本万葉集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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