《模範小説集》(読み)もはんしょうせつしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《模範小説集》の言及

【セルバンテス】より

…彼は狂気の騎士ドン・キホーテを介して,熱にうかされていた英雄的な祖国と自身の高揚と挫折を描いたのであり,みずからの過去を否定すると同時に愛着を覚え,泣きながら笑ったのである。《ドン・キホーテ》に次いで重要なのは12の短編からなる《模範小説集Novelas ejemplares》(1613)である。セルバンテスはその序文で,〈わたしはスペイン語で初めて短編小説を書いた男だ〉と自負しているが,事実,それまでのイタリアの作品をそのまま引き写したようなものと違って独創的なものであり,なかでも《リンコネーテとコルタディーリョ》《ガラスの学士》《ジプシー娘》などは珠玉の作品である。…

※「《模範小説集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android