《歴史の言ひ遺したこと》(読み)れきしのいいのこしたこと

世界大百科事典(旧版)内の《歴史の言ひ遺したこと》の言及

【唐木順三】より

…〈型の喪失〉による近代ニヒリズムの克服という反戦後的精神の沈痛な思索であり,やがて《中世の文学》(1955)の無の形而上学にいたり,反近代の思想家の面目を広く印象づけた。鴨長明,一休,良寛,芭蕉の〈風狂〉のすぐれた洞察があり,晩年の《歴史の言ひ遺したこと》(1978)は,都と鄙(ひな),文明と野蛮の既成通念を転倒するユニークな日本精神史である。【桶谷 秀昭】。…

※「《歴史の言ひ遺したこと》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android