《法隆寺献物帳》(読み)ほうりゅうじけんもつちょう

世界大百科事典(旧版)内の《法隆寺献物帳》の言及

【献物帳】より

…一般には寄進状,施入状,あるいは奉納状などと呼んでいるが,奈良時代にはとくに献物帳と呼ばれる一連の文書がある。756年(天平勝宝8)聖武太上天皇没後,遺愛の品などが光明皇太后や孝謙天皇によって東大寺やその他の諸寺に献納されたときに添えられた献納目録がそれであり,現在《東大寺献物帳》5巻と《法隆寺献物帳》1巻(この1巻は現在は桐の板に貼ってあるが,もとは軸装)の原本が伝えられており,前者は正倉院に,後者は法隆寺献納宝物の一つとして東京国立博物館に所蔵されている。これらの献物帳の目録のはじめには〈献盧舎那仏〉〈奉盧舎那仏〉〈献東大寺〉〈献法隆寺〉等の文字が記されており,また文字の書かれた部分の全面に〈天皇御璽〉の内印が捺されている。…

※「《法隆寺献物帳》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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