《滝の白糸》(読み)たきのしらいと

世界大百科事典(旧版)内の《滝の白糸》の言及

【泉鏡花】より

…90年小説家たらんとして上京,91年尾崎紅葉の門人となる。93年京都《日出新聞》に《冠弥左衛門》を,94年には《読売新聞》に《義血俠血》(上演名《滝の白糸》)を連載,95年《夜行巡査》《外科室》を当時最大の文芸誌の一つであった《文芸俱楽部》に発表するに及んで観念小説と名づけられ,新進作家として脚光をあびる。この間94年には父清次が死去,祖母や弟をかかえて生活苦を味わう。…

【水芸】より

…その仕掛けは,多くは細い管をどこかに配してあるといった単純なものであるが,その華麗な舞台面から,主として女芸人のものとなり,明治末から昭和にかけて奇術の女王と称された松旭斎天勝(しようきよくさいてんかつ)も得意とした。また,泉鏡花の《滝の白糸》(《義血俠血》)は,水芸の太夫白糸を主人公としている。【織田 紘二】。…

※「《滝の白糸》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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