《白熱》(読み)はくねつ

世界大百科事典(旧版)内の《白熱》の言及

【ウォルシュ】より

…戦争映画(《戦場を駈ける男》1942,《愛欲と戦場》1955,《裸者と死者》1958,等々),西部劇(《高原児》1947,《賭博の町》1948,《決闘!1対3》1952,等々),その他ギャング映画,コメディ,ミュージカル,メロドラマ,さらに海洋活劇(《男の魂》1935,《艦長ホレーショ》1951,等々),古代史劇(《漂泊(さすら)ひ人》1925,《ペルシャ大王》1960,等々)に至るあらゆるジャンルを手がけ,〈何でも撮る〉監督として製作会社からは便利がられながらも批評家たちからは軽視されがちであったが,1930年代中期から50年代に充実した仕事を残す。《追跡》(1947)では西部劇に,《白熱》(1949)ではギャング映画に当時ハリウッドで流行の精神分析的な題材を導入しながらも,抒情的な,あるいは感傷的な心理描写を排して映画を20世紀独自の〈ハードボイルド〉な表現ジャンルとして顕揚した。〈詩人で酔いどれでけんか好き〉を自認自称していたこのアイルランド移民の息子は,〈ナバホ・インディアンの血をわけた兄弟〉とも呼ばれた。…

※「《白熱》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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