《知恵の木》(読み)ちえのき

世界大百科事典(旧版)内の《知恵の木》の言及

【バローハ】より

…〈懐疑〉〈厭世〉〈陰鬱〉の人生観に支配された苦悩の人物を描く反面,革命運動に一身をささげた冒険家を主人公にした大長編歴史小説《ある活動家の回想記》(1913‐35)に見られるような行動的人間へのあこがれも強い。社会の矛盾に抗しきれず自殺してゆく青年の苦悩を描いた《知恵の木》(1911)は自伝的要素が濃い代表作である。三部作ものを好んだが,なかでも《人生のための闘い》シリーズ(1904)はマドリードの下層民の明日なき生活をリアルに描いたもので,作者の特徴をいかんなく発揮した作品である。…

※「《知恵の木》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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