世界大百科事典(旧版)内の《石見国惣田数注文》の言及
【石見国】より
…まず国衙領についてみると,1063年(康平6)清原頼行が久利郷司職に補任されたのを史料的初見として,すでにこの当時から国衙領の中世的再編が進められつつあったことが知られる。1223年(貞応2)の《石見国惣田数注文》によると,4対3の割合で国衙領のほうが荘園より多いこと,国衙領は国府所在地たる那賀郡をはじめ安濃郡・吉賀(鹿足)郡などで圧倒的な比重を占め,全体に別符の多いことなどが特徴である。一方,荘園は少数ながら大規模なものが美濃郡や邇摩郡・邑智(知)郡などに存在する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」