《砂の城》(読み)すなのしろ

世界大百科事典(旧版)内の《砂の城》の言及

【マードック】より

…処女作はサルトルの哲学の唯我性を批判した《サルトル,ロマンティックな合理主義者》(1953)。処女小説《網の中》(1954)で認められ,その後,初期の《砂の城》(1957),《鐘》(1958)から《海よ,海》(1978),《尼僧たちと兵士たち》(1980)などに至るまで,力作長編をほぼ毎年,すでに20冊以上も発表しており,その多くが邦訳されている。現実は人間の望むようなこぢんまりした秩序で成り立つものではなく,人間はすべて不透明で,神秘的な,ほかのなにものにも還元できない独立の存在であるとする立場をとる。…

※「《砂の城》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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