《磁場》(読み)じば

世界大百科事典(旧版)内の《磁場》の言及

【自動記述】より

…すなわち,速度を速めれば速めるほど,文章の主語と時制があいまいになり,主体の払散あるいは崩壊とみなしうる状態に立ちいたった。稀有な解放感を伴うこの状態を,狂気への端緒とも感じざるをえなかった彼らは,実験を中止し,それまでの成果を《磁場Champs magnétiques》(1920)と題するテキスト集にまとめた。その後パリ・ダダ時代には表面化しなかったが,22年にいたって,いわゆる霊媒現象との関連が確認され,デスノスらの催眠術をかけられた状態での口述・記述の実験へと発展する。…

【スーポー】より

…1917年に処女詩集《水族館》を発表し,当時の若き前衛の一翼をになう。19年,ブルトンとともに自動記述の実験を行い,《磁場》と題して発表。20年からはダダ運動の一員として活躍,のちシュルレアリスムにも加わったが,やがて離反し,独自のジャーナリスティックな活動を展開した。…

※「《磁場》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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