《租税貢納論》(読み)そぜいこうのうろん

世界大百科事典(旧版)内の《租税貢納論》の言及

【ペティ】より

…62年王立協会会員。主要著作は《租税貢納論》(1662),《政治算術》(1690),《アイルランドの政治的解剖》(1691)だが,特に《政治算術》において,〈数と量と尺度〉を用いる議論によってイギリスとフランスの国力比較を試みた。これによって彼は〈政治算術〉なる学問の創始者となったが,また国富の推定にあたって労働を価値の尺度と考え,余剰利得という概念をも提起したことから,マルクスによって〈経済学の最初の形態〉と呼ばれるにいたった。…

【労働価値説】より

… 労働価値説の歴史自体は決して短いものではない。17世紀のW.ペティはその《租税貢納論》(1662)において,穀物と銀の生産における剰余生産物の価値の比較から,部分的ではあるが素朴な形で労働が価値の積極的な要因であることを主張した。しかし体系的な形では18世紀後半のA.スミスがはじめてそれを論じたといってよいだろう。…

※「《租税貢納論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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