《童話》(読み)どうわ

世界大百科事典(旧版)内の《童話》の言及

【児童雑誌】より

…田山花袋,小川未明,久保田万太郎らに誌面を開放し,優れた作品を掲載したが,一方,営利主義的傾向がしだいに強まり,編集への制約がはたらくようになったことも見逃せない。 大正期には《赤い鳥》を中心とする,格調の高い芸術志向の童話・童謡誌と,主として講談社から刊行された大衆的児童雑誌という二つの流れがあった。明治以来の国家教育の圧力から脱し,子どもの個性と創造性を尊重し解放しようとする新しい教育の動きを背景に,鈴木三重吉の理想が実を結んでできたのが《赤い鳥》である。…

【千葉省三】より

…栃木県に生まれ,宇都宮中学校を卒業後,代用教員をへて編集者になった。1920年4月からはコドモ社の児童雑誌《童話》の編集にあたり,小川未明,西条八十らを擁して《赤い鳥》に対抗した。かたわら創作に手を染め,25年9月号の《童話》に代表作《虎ちゃんの日記》を発表,日本の児童文学にはじめて存在感のある児童像をもたらした。…

※「《童話》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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