《聖家族》(堀辰雄)(読み)せいかぞく

世界大百科事典(旧版)内の《聖家族》(堀辰雄)の言及

【堀辰雄】より

…高校時代から芥川竜之介の知遇を得,また新しいフランス文学を意欲的に吸収した。30年,芥川の死やみずからの恋愛体験を素材にラディゲ風の心理分析を施した《聖家族》で文壇に登場し,のちプルーストやリルケに学んで《美しい村》(1933‐34),《風立ちぬ》(1936‐38)を発表,作家的位置を確かにした。このころから日本古典に親しみ,《かげろふの日記》(1937‐39),エッセー集《大和路・信濃路》(1943‐44)を発表する一方,代表作《菜穂子》(1941)を書き上げた。…

※「《聖家族》(堀辰雄)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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