《西太平洋の遠洋航海者》(読み)にしたいへいようのえんようこうかいしゃ

世界大百科事典(旧版)内の《西太平洋の遠洋航海者》の言及

【経済人類学】より


[前史]
 経済人類学の前史は20世紀初め,人類学の中で用意された。人類学者B.K.マリノフスキーは,西太平洋メラネシアのトロブリアンド諸島での原住民生活の多岐にわたる実地調査をもとに《西太平洋の遠洋航海者》(1922)を著し,文化が異なれば経済活動も異なった制度,習慣,法律のもとで異なった動機に基づいて営まれることを示し,異文化の経済生活を説明するのに経済学が想定する最少努力の原理を担う〈原始的経済人〉は〈想像上の役立たずの生きもの〉だと論じた。ほぼ時を同じくして社会人類学を主唱するM.モースが,未開社会における贈与に関する民族誌資料を広く渉猟し,《贈与論》(1925)を著した。…

※「《西太平洋の遠洋航海者》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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