《観世音菩薩普門品》(読み)かんぜおんぼさつふもんぼん

世界大百科事典(旧版)内の《観世音菩薩普門品》の言及

【観音経】より

…大乗仏教の経典の一つ。詳しくは《観世音菩薩普門品(ふもんぼん)》といい,クマーラジーバ訳の《妙法蓮華経》第二十五品をなす。元来は,単独に読まれたのを,中国で合体したもので,後代はもっとも人気ある経典として,再び独立して読まれるようになる。…

【法華経】より

…遅れて成立した後半部分の中心は〈如来寿量品〉で,ここでは菩提樹下で成仏した釈迦は仮の姿で,実は五百塵点劫(じんてんごう)という大昔に成仏していると説き,永遠の仏(久遠実成(くおんじつじよう)の釈迦)の理想を明らかにしている。最後の6章は最も新しいが,その中で,観音の信仰を説く〈観世音菩薩普門品〉は《観音経》として独立して尊重される。中国では,天台智顗(ちぎ)が《法華玄義》《法華文句(もんぐ)》の二大注釈書を著し,本経を諸経の中で最高の真理を説いたものとして尊重した。…

※「《観世音菩薩普門品》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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