《記憶術》(読み)きおくじゅつ

世界大百科事典(旧版)内の《記憶術》の言及

【イェーツ】より

…1924年にロンドン大学を卒業,44年からは同大学付属のワールブルク研究所員となり,新プラトン主義の宇宙観を手掛りにルネサンス精神史の新しい解明を試みた。《ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス学の系譜》(1964)によりルネサンス期魔術(ヘルメス学)の哲学的役割を再検討した後,記憶術と宇宙観の結合をシェークスピアの常打ち劇場だった〈地球座〉の構造にまで探りあてた名著《記憶術》(1966)を刊行,また《薔薇十字啓蒙運動》(1975)では17世紀の科学革命に及ぼした魔術的ユートピズムの影響を明確にした。従来偏狭な枠でしか扱われなかった諸思想を,正統的なヨーロッパ思想史の中に位置づけた意義は大きい。…

※「《記憶術》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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