《諸国民の富》(読み)しょこくみんのとみ

世界大百科事典(旧版)内の《諸国民の富》の言及

【イギリス経験論】より

…したがって,そうした経験的世界の構造を一貫して見通そうとしてきたイギリス経験論は,実は,イギリスの近代史がたどってきた歴史的現実それ自体の理論的自覚化として,明らかに,固有の歴史性とナショナリティとをもったイギリスの〈国民哲学〉にほかならなかった。その意味において,イギリス経験論の創始者ベーコンが,イギリス哲学史上初めて母国語で《学問の進歩》を書き,また,その掉尾を飾るスミスの主著が《国富論(諸国民の富)》と題されていたのは,けっして単なる偶然ではなかったのである。【加藤 節】。…

【国富論】より

…1776年刊。日本では,1882年に石川暎作による翻訳の刊行がはじまってから,全訳だけでも8種類あり,題名も《富国論》《国富論》《諸国民の富》と多様である。これは必ずしも日本独特のことではなく,ドイツ,フランス,ロシア(ソ連),イタリア,中国などで,それぞれ数種類の翻訳がでている。…

※「《諸国民の富》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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