世界大百科事典(旧版)内の《資本および資本利子》の言及
【オーストリア学派】より
… メンガーの主要な後継者の一人であるベーム・バウェルクは,95年以降三たび蔵相を務めたが,1904年にウィーン大学の教授となった。彼は大著《資本および資本利子》の第1巻〈資本利子論の歴史と批判〉(1884)において労働価値説にもとづく搾取利子説をはじめ多くの学説を論破し,第2巻〈資本の積極理論〉(1889)において有名な利子の3原因を説き,とりわけ迂回生産の重要性を強調した。このオーストリア資本理論は,のちに北欧の経済学者J.ウィクセルにより,ワルラスの一般均衡理論に導入される。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」