世界大百科事典(旧版)内の《進化学序講》の言及
【小泉丹】より
…マラリアやデング熱の研究も有名だが,主著《蛔虫の研究》(1944)は世界的業績と評価される。進化論に関心が深く《進化学序講》(1933)は日本での進化論の本格的学術紹介の嚆矢(こうし)ともいわれる大著で,また《進化学の源流》と《進化学の展開》(ともに1948)は最初の本格的進化論史で,G.ビュフォン,G.キュビエ,J.ラマルクなどの解説は,いまなお後継者のこえられぬ水準をたもつ。岩波文庫および新書の企画にくわわるなど,科学知識の啓蒙にも熱心で,ほかにも多くの著訳書がある。…
※「《進化学序講》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」