《集王聖教序》(読み)しゅうおうしょうぎょうじょ

世界大百科事典(旧版)内の《集王聖教序》の言及

【王羲之】より

…前記《蘭亭序》は有名なものであるが,搨摹,臨摹,翻刻を重ねて何百種かのものができているので,これによって王羲之の真跡をうかがうのは相当に困難である。それよりも,唐初に王羲之の行書を拾い集めて碑に刻した《集王聖教序》の方が信用できる。草書としては,尺牘二十数種を集めた《十七帖》,楷書としては,《楽毅論(がくきろん)》《黄庭経(こうていけい)》《孝女曹娥碑(こうじよそうがのひ)》《東方朔画賛(とうぼうさくがさん)》などの細楷が法帖として伝わっている。…

【集字】より

…ある人の書跡や碑帖または古版本などから必要な字を双鉤(そうこう)などの方法で原跡のまま集め,文章や語句をそれで構成すること(双鉤塡墨(そうこうてんぼく))。古来,王羲之の書跡を集め,唐太宗の文を石に刻した《集王聖教序記》は集字碑の代表として有名である。碑のほかにも,名家の墨跡を集字して,多くの題字や名言佳句の対聯(集聯という)などが作られた。…

【聖教序】より

…永徽4年(653),その序文を褚遂良(ちよすいりよう)が書いて長安の慈恩寺大雁塔内に建てたのが《雁塔聖教序》である。また弘福寺の寺主円定らが勅許を得て,寺僧懐仁に命じて王羲之の書から集字させて刻したのが《集王聖教序》である。同じく太宗の序を刻したものに伝褚遂良書《同州聖教序》,王行満書《招提寺聖教序》がある。…

※「《集王聖教序》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android