世界大百科事典(旧版)内の《風流滑稽譚》の言及
【スカトロジー】より
…一つは〈解放型・ルネサンス型〉,もう一つは〈挫折型・実存型〉である。 〈解放型〉の代表的な例としてはボッカッチョの《デカメロン》,チョーサーの《カンタベリー物語》,ラブレーの《ガルガンチュアとパンタグリュエルの物語》,あるいはバルザックの《風流滑稽譚》(1832‐37)などがある。たとえば《第一之書ガルガンチュア》の第13章〈尻をふく妙法を創案したガルガンチュアの優れた頭の働きをグラングゥジエが認めたこと〉では,産毛のもやもやしたガチョウの子の首をまたに挟んで尻をふくのが最高だ,といった話がながながと続く。…
※「《風流滑稽譚》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」