世界大百科事典(旧版)内の《髪の毛の略奪》の言及
【ポープ】より
…《批評論》(1711)はその機知あふれる格言風表現と,正確無比な英雄対韻句(ヒロイック・カプレット)の用法によって,彼の名声を確立した。《髪の毛の略奪》(1712)は当時の社交界の小事件を古典叙事詩風の構成と表現様式に託した,軽妙洒脱な疑似英雄詩である。同じく英雄対韻句によるホメロスの翻訳(《イーリアス》1715‐20,《オデュッセイア》1725‐26)は,当時としては破格の1万ポンドを彼にもたらし,以後政治家や貴族たちと対等に付き合うようになる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」