世界大百科事典(旧版)内の《鶯鶯伝》の言及
【元稹】より
…また白居易とともに新楽府運動の中心的存在。詩人としての功績だけではなく,伝奇小説の作家としても知られ,《鶯鶯伝(おうおうでん)》は,元曲の傑作《西廂記》の基づくところとなった。いま《元氏長慶集》60巻が伝わる。…
【董西廂】より
…作者の董解元は金の章宗の時(1190‐1208)の人。唐の元稹(げんしん)の伝奇小説《鶯鶯伝》を題材とし,書生の張珙と崔鶯鶯の恋愛を描くが,《鶯鶯伝》では破局におわる2人の愛情が,めでたく成就するよう話の筋が改められている。のちの元代の演劇である〈雑劇〉の代表作,王実甫の《西廂記》に大きな影響をあたえた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」