《The Boy's Own Paper》(英語表記)TheBoysOwnPaper

世界大百科事典(旧版)内の《The Boy's Own Paper》の言及

【児童雑誌】より


[欧米]
 18世紀後半ヨーロッパでは科学技術の発達,経済の発展に伴って,それまで特定の階層の子どもの教育のためだけに書かれていた読物を,広く定期的に普及させようという動きが活発になった。イギリスではG.マーシャルが《ジュービナイル・マガジンJuvenile Magazine》(1788)などを創刊し,19世紀に入ってからは,《ザ・チルドレンズ・フレンドThe Children’s Friend》(1825‐60年代)や《ボーイズ・オウン・マガジンBoy’s Own Magazine》(1855‐74),《ザ・ボーイズ・オウン・ペーパーThe Boy’s Own Paper》(1879‐1912)など優れた児童雑誌が創刊され,長く続いた。これに倣ってフランスでも,あいついで刊行されたが,とくに有名なのは1864年名編集者エッツェルPiére Jules Hetzelの《Le Magasin d’Éducation et de Récréation(教育と娯楽の雑誌)》で,バルザック,ドーデ,デュマ,ユゴー,ベルヌらの文豪が,子どものための後世に残る名作を発表した。…

※「《The Boy's Own Paper》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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