『仮装人物』(読み)カソウジンブツ

とっさの日本語便利帳の解説

『仮装人物』

徳田秋声
庸三はその後、ふとした事から踊り揚なぞへ入ることになって、クリスマスの仮装舞踏会へも幾度か出たが、或る時のダンス・パアテイの幹事から否応なしにサンタクロオスの仮面を被せられて当惑しながら、煙草を吸おうとして面から顎を少し出して、不図マツチを摺ると、その火が髯の綿毛に移って、めらめらと燃えあがった事があった。\(一九三五~三八)

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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