『明暗』(読み)メイアン

とっさの日本語便利帳 「『明暗』」の解説

『明暗』

夏目漱石
医者は探りを入れた後で、手術台の上から津田を下した。「矢張穴が腸まで続いているんでした。この前探った時は、途中瘢痕隆起があったので、つい其所が行き留りだとばかり思って、ああ云ったんですが、今日疎通を好くする為に、其奴をがりがり掻き落して見ると、まだ奥があるんです」\(一九一六)

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

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