いわき[市](読み)いわき

百科事典マイペディア 「いわき[市]」の意味・わかりやすい解説

いわき[市]【いわき】

福島県南東部の市。1966年勿来(なこそ),常磐内郷(うちごう),磐城(いわき)の5市と4町5村が合併して市制。太平洋に面し,大部分阿武隈高地で,夏井川,鮫(さめ)川流域に平地がある。常磐線,磐越東線が通じ,常磐自動車道,磐越自動車道が分岐する。かつては常磐炭田で栄えたが,1976年全面閉山した。1964年新産業都市に指定され,化学,電気機器,食料品,木材・木製品などの工業が行われ,常磐工業地域を形成している。製造品出荷額では1兆371億円(2003)を上げて県内1位,東北では仙台市に次いでいる。農村部では葉タバコ,木材を多産。旧磐城市の中心小名浜は米・石炭積出港として発展,肥料製塩薬品などの大化学工場,水産加工工場が立地する。また東部の江名とともに遠洋漁業根拠地でもあり港湾整備が進む。かつての炭鉱内から引湯するいわき湯本温泉がある。東日本大震災で,市内において被害が発生。1232.02km2。34万2249人(2010)。
→関連項目磐城平藩じゃんがら

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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