おっとせい保護条約(読み)おっとせいほごじょうやく

世界大百科事典(旧版)内のおっとせい保護条約の言及

【オットセイ保存条約】より


[経緯]
 その毛皮が良質で高価なため,北太平洋のオットセイは欧米人により積極的な捕獲の対象とされ,19世紀末には資源が著しく減少した。この状況を憂慮したアメリカは,資源の保存および保護を目的とした条約の締結を関係国たる日本,イギリス(当時カナダはイギリス領),ロシアに呼びかけた結果,1911年,この4国を構成国とする〈おっとせい保護条約Convention for the protection of fur seals〉が締結された。同条約は40年に日本が破棄通告を行うまで存続し資源の増加に大きく寄与したが,条約の失効後オットセイは無規制のまま捕獲されたため再度資源が減少した。…

※「おっとせい保護条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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