おぼとる(読み)オボトル

デジタル大辞泉 「おぼとる」の意味・読み・例文・類語

おぼと・る

[動ラ四]乱れ広がる。
ざうけふひ―・れる屎葛くそかづら絶ゆることなく宮仕へせむ」〈・三八五五〉
[動ラ下二]
に同じ。
「(ススキガ)冬の末まで、かしらのいとしろく―・れたるも知らず」〈・六七〉
しまりがなくなる。だらしなくなる。
「大路近き所に、―・れたる声して」〈東屋
[補説]「おほとる」と読む説もあるが、「観智院本名義抄」で「蓬頭」を「おぼとれがしら」と読んでいるところから、「おぼとる」と読む説に従う。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android