お髭の塵を払う(読み)おひげのちりをはらう

故事成語を知る辞典「お髭の塵を払う」の解説

お髭の塵を払う

目上の人に、ひどくこびへつらうことのたとえ。

[使用例] 少々生命がのびたようだな。せいぜい、内府のをはらうがよい。長つづきはすまいが[柴田錬三郎殺生関白|1968]

[由来] 「宋史こうじゅん伝」に見える話から。一一世紀の中国、北宋王朝の時代、ていという大臣が、宰相寇準と食事をしたときのこと。寇準の髭が吸い物で汚れたのを見た丁謂は、立ち上がってそれを拭いてあげました。すると寇準が笑って、「あなたは大臣なのに、『官長の為にひげを払うや(上官の髭掃除をするのですか)』」と言ったので、丁謂は恥をかかされたと寇準を深く恨みました。後に、丁謂は、皇后と結託して寇準を失脚させることになります。

〔異形〕お髪を払う。

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ことわざを知る辞典「お髭の塵を払う」の解説

お髭の塵を払う

目上の人にこびへつらう。おべっかを使う。

[使用例] 本田が今日僕にある人の所へ往ってお髯の塵を払わないかと言ったから、失敬なことを言うと思って[二葉亭四迷*浮雲|1887~89]

[解説] 宋のていが宰相のこうじゅんの髭が吸物で汚れたのを拭いてたしなめられたという「宋史―寇準伝」の故事によることば。

〔異形〕お髭の塵を取る

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