精選版 日本国語大辞典 「かっかっ」の意味・読み・例文・類語
かっ‐かっ
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある。古くは「くゎっくゎっ」と表記)
① 光り輝くさま、また、非常に明るいさまを表わす語。
② 火が盛んにおこりたつさまを表わす語。
※雲形本狂言・栗焼(室町末‐近世初)「比炭火のおこる所は人のたのしうなるにたとへたといふが、いづれのうくゎっくゎっとおこりたった所は、富貴な物ぢゃ」
③ 上気するさま、また、気の逆上するさまを表わす語。
※虎寛本狂言・餠酒(室町末‐近世初)「此様な事を承れば、心がくはっくはっと致す」
※はやり唄(1902)〈小杉天外〉一三「温度の故か、上気して顔がくゎっくゎっとする」
④ 勢いの盛んなさま、また、景気のよいさまを表わす語。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)一「激水とは水をせいてくわっくわっと流すことぞ」
⑤ 息を荒くつくさまを表わす語。
※浄瑠璃・日本振袖始(1718)二「鬼だまいにくはっくはっと、ため息ついてぞひかへたる」
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