くりゃる

精選版 日本国語大辞典 「くりゃる」の意味・読み・例文・類語

くりゃ・る

〘他ラ四〙 (動詞「くれる(呉)」に「ある」の付いた「くれある」から転じた「くれやる」がさらに変化した語)
[一] 「くれる」に軽い尊敬の意を添える。くださる。
※虎明本狂言・箕被(室町末‐近世初)「いとまをくりゃれ」
[二] (補助動詞として用いる。動詞の連用形助詞「て」の付いた形に付いて) …してくださる。…してくれる。くりゃはる。
※虎寛本狂言・不聞座頭(室町末‐近世初)「けふはそなたも隙で留守に来ておくりゃって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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