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けが(外傷/損傷) けががいしょうそんしょう

家庭医学館の解説

けががいしょうそんしょう【けが(外傷/損傷)】

 損傷とは、強い外力(からだの外から加わった力)によって、からだにけが(怪我)を負った状態をいい、外傷(後述)ともいいます。
 いろいろな外力によって、からだを構成するさまざまの組織や場所に、損傷が単独に、あるいは合併しておこるものです。そのため医学では、けがをつぎのような名前で呼び分けています。
■傷(しょう)と創(そう)
 けがをしたとき、皮膚が切れていない損傷を傷(しょう)といい、切れて傷口がある損傷を創(そう)といいます。
 からだの一部にかたいものがぶつかったとき、皮膚が切れずに損傷を負うのが、打撲(だぼく)または挫傷(ざしょう)です。
 刃物で切れた損傷は、切創(せっそう)です。また、ぶつかったときにまわりに挫傷ができて皮膚が切れたものを、挫創(ざそう)と呼んでいます。
■外傷と障害
 強い外力が加わって損傷を受けたとき、また、からだのどこかをかたいものに打ちつけてけがをしたというように、因果関係がはっきりしている場合を外傷(がいしょう)と呼びます。
 一方、針金を何回も曲げ伸ばししているうちに、針金が切れるように、気がつかない、あるいは気にならないような軽い外力の積み重ねで、からだの特定の場所に損傷がおこった場合を障害(しょうがい)と呼んでいます。なお、障害には、外傷の後遺症も含まれます。
■外傷による全身症状
 けがの範囲や程度が大きい、創があって出血が多い、内出血(ないしゅっけつ)が大量にある、などすると、ショックをおこし、全身の状態が悪くなることがあります。
●一次性ショック
 大きな外力が加わったり、痛みが強い場合、自律神経(じりつしんけい)に影響をあたえ、外傷直後からショック(虚脱(きょだつ))状態になることがあります。顔面蒼白(がんめんそうはく)となり、心拍数が増え、血圧は低下し、冷汗、意識障害などの症状を示します。
 このような状態になった場合は、外傷部位の手当とともに、頭部を低く、下肢(かし)を高くして寝かせ、安静を保ちながら医療機関に担送(たんそう)します。
●二次性ショック(出血性ショック
 外傷による出血や内出血のため、循環する血液量が足りなくなった場合にもショック症状となります。
 このような状態になったときは、創からの出血を止め(応急止血(「大出血のときの手当」))、医療機関に担送し、全身症状に対応して輸血や輸液をします。
クラッシュシンドローム挫滅症候群(ざめつしょうこうぐん)、圧挫症候群(あつざしょうこうぐん))
 筋肉が広い範囲で壊された(挫滅された)場合、圧迫で血流が悪くなり、組織が壊れた場合(壊死(えし))などでは、壊れた筋肉からいろいろな物質が出てきて、全身の代謝(たいしゃ)に影響してショック症状をまねき、血尿(けつにょう)や暗褐色の尿がみられるようになります。
 この暗褐色の尿はミオグロビン尿といい、鉄を含み筋細胞に含まれて筋肉を赤く見せているミオグロビンという、赤血球(せっけっきゅう)のヘモグロビンに似た色素が尿に溶け出したものです。
 さらに、腎不全(じんふぜん)となって、排尿量が非常に減るか、無尿状態になり、全身状態が悪化します。

出典|小学館家庭医学館について | 情報

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