こほめく

精選版 日本国語大辞典 「こほめく」の意味・読み・例文・類語

こほ‐め・く

〘自カ四〙 (あるいは、「こぼめく」か。「めく」は接尾語) ごほごほと音がする。ごとごと鳴る。ごろごろする。また、ひしめく。
落窪(10C後)二「腹こほこほと鳴れば、翁、あなさがな。冷えこそ過ぎにけれといふに、しひてこほめきて、ひちひちと聞ゆるはいかになるにかあらんとうたはし
※枕(10C終)二九〇「いみじう寒き夜中ばかりなど、こほこほとごほめき」
[補注]「色葉字類抄」ではホに濁声点がある。→こほこほ

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デジタル大辞泉 「こほめく」の意味・読み・例文・類語

こほ‐め・く

[動カ四]ごとごと音がする。ごろごろ鳴る。また、ひしめく。
「よろづをこぼち運び、―・きののしりて持て出で運び騒ぐを」〈栄花・浦々の別〉

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