デジタル大辞泉
「小町」の意味・読み・例文・類語
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こまち【小町】
[1]
[三] 謡曲「
関寺小町」の古名。〔音曲声出口伝(1419)〕
[2] 〘名〙
① (
小野小町が美人であったというところから) きわめて美しい娘。美人。美女。小町娘。ふつう、その時代やその土地の名の下に付けて、それを代表する美人とする。「天明小町」「日本橋小町」など。〔
歌謡・伊勢音頭二見真砂(歌謡集成本)(19C前)〕
※安井夫人(1914)〈
森鴎外〉「近所の若い男達は怪訝すると共に嫉んだ。そして口々に『岡の小町が猿の処へ往く』と噂した」
③ 能面の一つ。老女の面。
流儀によっては「関寺小町」のシテが専用する面。
※雑俳・柳多留‐六二(1812)「貴妃小町色を争ふいい御庭」
※藪の鶯(1888)〈
三宅花圃〉二「二足計
(ばかり)しだらなくぬぎすてたるこま下駄も、小町といふ
好み」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
小町
こまち
[現在地名]村上市小町
大町から北へ二町一八間続く家並。中央の通称小町坂の上で直角に曲がり、坂下の庄内町に接する。大町とともに最も早くできた町といわれる。文禄(一五九二―九六)頃の瀬波郡絵図にみえる「村上町」の中心にあたるか。寛永一二年(一六三五)の村上惣町並銘々軒付帳(本間喜千郎氏蔵)では家三四軒、うち二軒が水呑・小走であった。嘉永二年(一八四九)には七四軒となる(「年行事所日記」村上市蔵)。旅籠屋が多く宝暦一〇年(一七六〇)には一六軒があった(「小町軒付帳」小町区有文書)。元禄二年(一六八九)芭蕉が奥の細道行の途中村上に立寄り、「宿久左衛門同道ニテ瀬波ヘ行」と「曾良旅日記」にあり、この宿は当町の旅籠屋久左衛門とされる(「旅籠屋書上」渡辺満男氏蔵)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
小町
こまち
歌舞伎・浄瑠璃の外題。- 初演
- 寛文3.1(江戸・古への都日向太夫芝居)
出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報