さ障(読み)ささわる

精選版 日本国語大辞典 「さ障」の意味・読み・例文・類語

さ‐さわ・る ‥さはる【さ障】

〘自ラ四〙 (「さ」は接頭語) さまたげとなる。さわりとなる。じゃまが生じる。さわる。〔文明本節用集(室町中)〕
毛利家文書‐(年月日未詳)(室町)毛利隆元自筆覚書「ちとそれに人の存分ささはり候へは、腹立之事」
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「あれもまだたっぷり穿ちがあるけれど、芝居へささはるを遠慮して大略した物さ」

さ‐さわり ‥さはり【さ障】

〘名〙 (「さ」は接頭語) さしさわりになること。さまたげとなること。また、その物事。さわり。じゃま。
※毛利家文書‐天文二三年(1554)正月二日・毛利隆元自筆書状「早彌近国にわか身はささわりもなくふるまい候」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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