しみたれる

精選版 日本国語大辞典 「しみたれる」の意味・読み・例文・類語

しみ‐た・れる

〘自ラ下一〙 しみた・る 〘自ラ下二〙
洒落本・箱まくら(1822)下「またしてもまたしてもしみたれた事をいふてじゃけれど、むりに無心は、わたしがいわしませぬ」
※俳諧・紅梅千句(1655)一〇「鶯は梅の華笠しゃんときよ可頼糸柳こそしみたれにけれ〈季吟〉」
③ いくじがなくなる。臆病になる。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前「貴方また差配が来ましたよ、などと脅迫されるやうな始末ぢゃ、萎縮(シミタレ)ずには居られないよ」
④ 人なつこく、やさしくする。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「しみたれる」の意味・読み・例文・類語

しみ‐た・れる

[動ラ下一]
しみったれる1」に同じ。
「―・れた老父おやじ」〈露伴・いさなとり〉
しみったれる2」に同じ。
「脅迫されるような始末じゃ、―・れずには居られないよ」〈紅葉多情多恨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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