すがるなす

精選版 日本国語大辞典 「すがるなす」の意味・読み・例文・類語

すがる【蜾蠃】 なす

じがばちのようにやせ細って小さいさま。
万葉(8C後)一〇・一九七九「春されば酢軽成(すがるなす)野の霍公鳥(ほととぎす)ほとほと妹に逢はず来にけり」
[補注]用例の「なす」は、地名の「那須野」に掛けて用いられている。「なす」は「鳴す」で、じがばちが羽音を鳴らす意とする。また、「すがるなる」と訓み、「鳴る」意とする説や、「生(ナ)る」で生まれ出る意とする説などがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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