せっちょう

精選版 日本国語大辞典 「せっちょう」の意味・読み・例文・類語

せっ‐ちょう ‥チャウ

〘名〙 (「せっしょう(殺生)」の変化した語か。また「折檻打擲(せっかんちょうちゃく)」の略とも)
① 責めさいなむこと。いじめること。また、責めて働かせること。こきつかうこと。
歌舞伎出世隅田川(1701)二「六郎蛇をかい掴み、色々と折調(せってう)する」
② いじりまわすこと。もてあそぶこと。
※歌舞伎・舛鯉滝白旗(閻魔小兵衛)(1851)大切「これお六、いつまで頭髪(あたま)をせっちょうしてゐるのだ、早くお節でも煮てしまはねえか」

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デジタル大辞泉 「せっちょう」の意味・読み・例文・類語

せっ‐ちょう〔‐チヤウ〕

《「せっしょう(殺生)」の音変化か。「折檻打擲せっかんちょうちゃく」の略とも》責めさいなむこと。こき使うこと。
「ねぢ上げ、ねぢ上げ―す」〈浄・天神記

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