精選版 日本国語大辞典 「たっぷり」の意味・読み・例文・類語
たっぷり
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 満ちあふれるほど量的に十分であるさまを表わす語。たくさん。
※宗湛日記‐天正一四年(1586)一二月二七日張紙(茶道古典全集所収)「ひしゃくを取、湯たっふりとにつくみて」
※魔睡(1909)〈森鴎外〉「好い髪といふ鴉羽色で筋の太いのではない。少し褐色がかって細く軟いのがたっぷりある」
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉「一丈のたけだからたっぷり取っても一尺は余るであらう」
[2] 〘形動〙 満ちあふれるほど十分にあるさま。余裕の十分にあるさま。過剰なほどであるさま。
※滑稽本・七偏人(1857‐63)四「其くせ趣かうは沢山(タップリ)だ」
[3] 〘接尾〙
① 名詞に付いて、そのものが満ち満ちている、あるいは十分である意を添える。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「ちと否身(いやみ)たっぷりの拵(こしら)へ」
② 数量を示す語に添えて、十分それに相当する意を添える。
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