ちょんがれ節(読み)チョンガレブシ

デジタル大辞泉 「ちょんがれ節」の意味・読み・例文・類語

ちょんがれ‐ぶし【ちょんがれ節】

江戸時代大道芸・門付け芸のちょんがれでうたわれた歌。錫杖しゃくじょうや鈴などを振りながら、卑俗な文句早口にうたった。浮かれ節浪花節前身という。

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精選版 日本国語大辞典 「ちょんがれ節」の意味・読み・例文・類語

ちょんがれ‐ぶし【ちょんがれ節】

〘名〙
① 江戸時代、ちょんがれ坊主錫杖・鈴などを手に、卑俗な文句を、半ば踊りながら早口にうたった大道芸。宝永一七〇四‐一一)期に大坂で行なわれ、のち江戸に移って、「ちょぼくれ」といった。浮かれ節・浪花節の前身という。→ちょぼくれちょんがれ
浮世草子・当世銀持気質(1770)二「天窓(あたま)剃こぼち江戸で覚たちょんがれぶし、京の町をしゃべりありき」
② ちょんがれ節を歌う者。ちょんがれ坊主。ちょんがれ。
譬喩尽(1786)二「ちょんがれぶし下駄が一足傘一本」

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